一度目の再会の前も後も、Jに会えないでいる時、私はよく一人でJとの思い出の場所に出かけていた
そこでJに偶然会えることを何度も想像し期待していた
Jとの思い出を反芻し、Jを愛し続けてる自分と向き合っていた
何時間もカフェに座り、行き場のない気持ちをノートに綴っていた
Jとの大切な思い出の場所の一つ
都内の小さな美術館の地下で見つけた一冊のお気に入りの詩集がある
再会後の別れの1年後くらいに、1人で行った時に買ったもの
その頃Jは、遠く離れた街で、小さな命を迎えたばかりで、幸せ溢れる生活をスタートしていたはずで…
恐らく私のことなんてほとんど頭になかったのだと思う
そんな事実、私は当時つゆ知らずだった
Jとは対象的に、いつまでもいつまでもJのことばかり考え続ける日々だった
相変わらず一人、閉鎖的な内向きの生活を送っていた
孤独で暗く、幸せをなくした人だった
そんなだった私にこの詩集は、
何となく気が抜けたリラックス感があり…程よく共感できるちょっと尖った反抗心や歪みなんかも入り混じっていて…
何だかすごくフィットした
その中にとても印象に残っている『100の好き』という詩がある
”君が僕に私の好きなところを100個あげなさいと言うから
君の目が好き、君の鼻の形が好き……”
彼女への「好き」が、ひたすら改行なく、ぎっちり2ページ続く
私はJに再々会した時、これを無性に書きたいと思った
そして、Jにも書いてほしいと思った
2012年交換こした
書いた時から6年近く経つから、今書いたらまた違うのかもしれないね
2018年の今、改めて二人の「100の好き」2012年バージョンを見てみよう(^^)
この時に書いてくれた「好き」
一つも減ってないといいな