私は右腕にブレスレットを付けたままにしている
基本外さない
外さなきゃいけなかったのは
●フラのステージに立った時
●二度引っ掛けて切れて修理した時
お風呂に入る時も寝る時もずっと付けたまま
もう身体の一部のようになっている
再々会した日の二週間後に、Jが買ってくれたものだ
会えなかった10年間、Rに何もプレゼントしてあげられなかったから…
って
入ったお店に置いてあるブレスレットの中で一番高価なものを選んで「これにしたら?」ってJは言った
それはプラチナとダイヤでできている
華奢でエレガントなデザイン
ダイヤは5粒
私にはそれが、私たちの大切な最初の5年間の結晶のように思えた
あの20年前の5年間を大切に胸に抱きながら、これから二人の新たな時間を積み重ねていきたいなと思った
そう、再々会したのは、私たちが付き合い始めた時からちょうど20年後
再々会当初も精神的に過酷な日々だった
Jを死ぬほど愛しているというのに、一緒にいられない苦しみ
辛い時はブレスレットを見つめて
Jは今日もここにいる
Jの心はずっとここにいる
と一生懸命繰り返した
ブレスレットは私のお守り
何度もブレスレットに助けを求めた
Jだと思ってキスしたり
泣きながら左手でぐっと右手首を握ったりした
何年か前、Jの愛を感じられなくて悲しみに暮れ、完全に自信喪失した時
一度だけ
ブレスレットをしていられない
これをする資格が私にはない
と思い詰め
自ら外したことがある
その時以外、自ら外したことはない
健康診断だって付けたままだ
切れてしまって修理に出したのが2016年7月9日
この日から今日まで一度も外していない
考えたらすごい
生まれて初めて
こんな風に外さないアクセサリー
毎日、私にはJがいる
毎日、右腕にJの愛がある
毎日、私を守ってくれてるんだって思う