あの時と同じ海を見たい

いつの日か母に、Jの写真と手紙を

勝手に捨てられた 

私はそのことをずっと根に持っている

これからも

手元に残った2枚のうちの1枚

伊豆のキラキラの海

Jが岩の上にセルフタイマーをセット

背後から私を包むJ

私の手はJの手を掴む

大好きな写真

20年以上前の二人

若くて希望に満ちた二人 

この時と全く同じように大切で特別なJ

また同じ場所に連れて行って

私とJ二人しか知らない大切な場所

私がJの一番近くにいた時代 

Jは私の彼だったの

私のJを何で奪った

最も嫌いな季節が刻々と近づいてくる

Jに死ぬほど抱きしめてもらわなきゃ

死にそうに辛い季節

何かにつかまっておかなきゃ

Jとその人の記念日は私が殺された日

祝わってないで私のほうを助けて

もう二度と

その人と手を繋いで私を殺さないで

まだ一緒にいるのは何故

いつまで二人の単位で

私を懲らしめ続ける

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