青山のスパイラルに来た
『WOWが動かす世界@spiral』がどうしても観たかったからである
モニター画面に映し出される世界に
想像以上に驚かされた
1997年設立〜現在までの作品を、何年かごとに区切って大きなモニターで流しているのだか、1つのモニターに映し出される作品の数が多すぎて1度には観きれないぐらいだった
1つのモニターの前に、恐らく20分ぐらいは立ち尽くしていたから、4つのモニターを観るだけで相当時間がかかった
何かのCMや企業とのコラボ、街角でのインスタラクティブアート作品、海外での展示会の様子等々。。
“自然とデジタル、現実と虚構、物質と非物質が溶け合い、驚くべき眺めが広がっている”
まさに!!
スタイリッシュな都市ランドスケープがモチーフの作品が特に好き
ビルの上の方がバラバラと小さな立方体に分解されて散り散りに飛んで行ってまた戻ってきたり、階層ごとにポンポン積み上がって真っすぐ整ったり、光がビュンビュン走って点滅したりして。。言葉で説明できないが、本当に面白い
都市は東京
東京が好きなの私
東京の光と風景は身体に心地よい
そこにJがいたら最高
東京はJと歩く街
東京があるから、自然豊かな場所がさらに美しく感じるのだと思う
対照的であるけれど、私にとっては都会も自然もどちらも好きで、どちらも大切
3階のスパイラルホールには、透明有機ELディスプレイ20枚をレイヤー状に並べ、透過した光と映像、知覚の相互作用によって、自然界の現象を身体的/空間的に提示する新機軸の作品『RENDER』と、お面を身に着け、WOW創業の地・東北に息づく異形の存在たちに“化ける”ことができるインタラクティブ作品『BAKERU』が展示されていた
実は私は『BAKERU』のような作品にはあまり興味が持てない
どちらかというと子供向けで、お面をつけて、自分の動きと連動して画面のアニメーションが動くのを楽しむような作品である
チームラボでもよくあるけれど、いつも素通りしてしまう
私が求めてるインスタレーションは鋭くて暗闇で光るかっこいいやつ
『RENDER』は今回のハイライトとして一番楽しみにしていた作品
これはなかなかおもしろかった
真っ暗な空間に透明のモニター(そもそもこんなものがあるのか?!って思った)がずらっと一列に並んでいて、それぞれに映像が映し出される
雷、山並み、星空、雲。。
透けているために光が透過し、そのズレた映像が重なり合う感じがおもしろい
最後に透明なモニターに近づいて目を凝らして見てみたら、ちゃんと液晶のプツプツが存在していた
ちゃんとガラス板じゃなくてモニターだった
1階のスパイラルガーデンで紹介されていた過去のアーカイブ作品の中で最も気になった作品がこれ↓(ああ、やってみたい。。)
なんと心拍が映像に!
『UNITY of MOTION 』
スパイラルは、昔Jと何度も行ったお気に入りの場所
ここ20年くらいは、1人でたまにくるくらいになってしまったけど、1階の展示スペースをのんびり歩き、2階のスパイラルマーケットで洗練されたデザインに触れ、何か小さなものを買って帰る、その一連の流れが私のささやかな楽しみの一つ
今日は会社の女の子の誕生日プレゼントに、そら豆の箸置きを買った
金属で出来ていて、使い込んで変色しても磨けばまた輝きが戻るという味のある地味なプレゼントである
その子は、豆類が大好きで真鍮のアクセサリーをこよなく愛しているから、これはぴったりと思って決めた
ラッピングもとてもおしゃれ
良い買い物をした
スパイラルマーケットには、シンプルで素敵なデザインの食器や生活雑貨がたくさんある
心から気に入っている少しのものに囲まれて、Jと丁寧な暮らしがしたいと思っていて、
ここにいつか二人で来て、小さな食器を買って帰りたいなって思った
そんなことを今まさにやってるように見えるカップルがちらほらいて、羨ましかった
遅いランチはスパイラルカフェで
パスタとアイスカフェラテ
パスタがなかなか美味しくて、Jに作ってあげたくて、材料をメモした
そのまんまじゃなくて、「これ入れたらもっと美味しいよね」って思うちょっとしたアイデアを思いついたので、忘れないようにそれもメモした
他の場所に一切行かず、スパイラルだけを楽しんで帰った
表参道B1出口→スパイラル→表参道B1出口
帰りのホームの向かい側に、Jの住む場所に行く早い電車がとまっていて、飛び乗りたくなった
けど、飛び乗らなかった
行っても会えない、絶対に
そんなこと、わかってるんだ
Jに会いたい
今日も1日中、そう思って過ごした
なんて長い週末
早く会社に行きたいな