高速のSAはGW真っ只中ということもあり、人で溢れかえっていた
人混みから抜け出してゆっくりしたくてお散歩がてら近くの土手まで歩くことにした
土手にはちょうど座れる階段があって、そこに座った
昔と同じように、Jが後ろから私を抱きしめてくれる
高架下で、時折ゴーッという音と共に頭上を電車が通り過ぎる
爽やかな初夏の風が吹いて
雲一つない五月晴れ
草が青々と茂り
アザミの花がたくさん咲いている
最高に素敵な土手
またあの時みたいに
自然の中に
私たち二人きり
Jに包まれて
たくさんDK
数え切れないほどのキス
顔を舐めあって
これ以上ないくらい愛おしい時間がそこに
唇を縫い合わせられないかな
ご飯食べられないね
それでもいいね
それでもいいね
昔も同じような土手でこんな風に長い時間を二人で過ごした
何度も何度も。。
20年以上経った今も全く同じことをして
幸せな時間を分かち合える
なんて素晴らしいこと
時間の感覚がおかしい
懐かしい気持ちなのに
若い頃の二人はそう遠く感じない
繋がることができなかった10数年間なんて
まるでなかったことに
公園のベンチや土手で過ごす時間が
昔から大好きだった
壁がなくてもその空間は
まあるく切り取られたみたいに別世界
二人だけの特別な場所
二人だけの秘密の出来事
風の匂いとJのいい匂いが混じり合って
また記憶にしっかり刻まれる
どこに行かなくても
静かに二人で隙間なくくっついていることだけでいい
二人いつもいつも同じ気持ち
いつか、毎日Jと抱きしめ合える日
それは
土手で二人が浴びていた初夏の日差しみたいに
明るくて
暖かくて
優しくて
とても眩しい未来
そこ一点に向かって
今日も生きてく
J
ありがとう