カウントダウンの恐怖

荒んだ心に

ともしびを

雪深い細道の

小さな街灯をさがそう

いつの日か見た

風景

頭に蘇らせ

風を想像しよう

目を瞑り

匂いと共に

この先が

つまらぬ日々にならぬよう

顔を上げて

強い意志で進もう

残りの人生のうちの一日が

今日も確実に終わり

カチカチカチカチ

death clockはカウントダウン

この世の人間すべて平等に

同じ速度で死に向かう

ならば

やはり悔いのない行動

やったことの後悔も

やらなかったことの後悔も

どちらももうしたくない

しっかり目を開けて

自分の人生を生きる

今できる精一杯のことをする

プールで最初の蹴伸びをするように

すーっと前にいく

すーっと

そのイメージ

カウントダウンのリズムを無視する

刻まない滑らかなすべり 

いつのまにかそこは海に

美しい魚たちと

楽しく泳ぐ自分

そうだ

やっぱり海に行こう

きれいな海

私をつつくお魚たち

眠りが私をどこかへ連れて行く

安らかな眠りをください

目の上にお気に入りのタオル

ゆっくり進む時計

death clockのデジタルは

あれからもう大分進んでしまった

丁寧な生き方をしよう

自分のすべてが中途半端にならぬよう

決して自分を見失わず

しっかり現実を捉え納得できる生き方

したいのに

それができてないから

今にも潰れそう

寝よう

眠いんだった

この瞬間も

Jと過ごす人生が短くなっていく恐怖

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