デートの帰り道

いつまでこのことに耐え続けなきゃいけないんだろう

Jの乗り換え駅が一駅一駅近づいて、いつもの悲しみが襲った

次会う約束もなく、先の話も何一つ出来ず、今日もJは足早に東京から去って行く

私を自分から優しく切り離し、誰かが待つ家にまっすぐ帰る

そこがJの家だから

一緒の家に帰りたいね

とメッセージをくれた

私の気持ちわかってくれてるみたい

私は一体いつになればJと同じ家に帰れるのだろう。。

Jはそのことについて、どんなふうに考えているのかわからない

ただ何となくの希望として「一緒の家」って言ってるだけなのかもしれない

将来について、私に何も聞かないし、自分からも話さないし、私も口に出せなくて、結局ずっと曖昧なまま

具体的にいつぐらいにこうしようねって話せる日、来るのかな

とても素晴らしいお泊まりデートだった

二人共会社を早引きして、夕方からスタート

ちょうど24時間一緒にいた

泊まる場所も最高に素敵だったし、夜のお散歩も楽しかったし、ご飯のセレクトも失敗しなかった

風がひんやり気持ちよくて、月も星も東京タワーもきれいだった

美術館もとても良かった

いつも通り、終始二人は仲良しでぴったりだった

泣くほど悲しくて残念なのは、帰り道だけ

デートなのだから、別々の場所に帰るのが当たり前なのかもしれないけど

Jの帰る場所は私にとって耐え難い場所

狭山ヶ丘じゃないんだ

涙が出てずっとうつむいていた

隣の派手な若い女の子がこちらを見ているようだった

耐えていくしかないのだけど、耐えていくにもリミットがないと厳しい

いついつぐらいまでR、どうにか頑張ってって言われたら…頑張れるかな私

J、辛い

Jと一緒にいられないことが本当に辛い

何とかして耐えなきゃ

耐える時だよね

J

一緒になって二人で食卓を囲みながら「あの時は本当に苦しかったよね」って話せる日が来るのかな

二人のお部屋に私が心込めて作ったサンキャッチャーを飾っていい?

窓辺でキラキラするのを二人で見られたら、どれだけ幸せなんだろうね

思い浮かべて作ったんだ

J、ごめんね

悲しい顔ばかり

毎日笑顔で過ごせるようになりたい

一緒に眠れる日の日中みたいに、二人が自然に笑える日が続いてほしい

Jは今、何してるのか、どういう表情で過ごしてるのか…知らない

さっきハンバーガーのソースをこぼしたJのシャツを私は洗濯できない

最もJのそばにいてほしくない人が、Jのシャツを当たり前に洗うんだ。。

そのシャツには、私の指紋や汗がベタベタについてるのに

Jの言う通り今は少し目をつぶろう

帰り道、ほとんどずっと目を閉じていた

目をつぶるくらいしか方法が思いつかないよね

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