11月の唯一の休日デートは小さな山に登った
山頂からは海と富士山が同時に見えて素敵だった
小田代原に行ったのは去年の今日
帰りの電車の中でそれを知った
どおりで歩いている時の空気が似てるはずだ…
大分今日の方が気温が高く、長袖のトレーナーでは汗ばむくらいだった
それでも気持ちの良い秋風が吹いていて、地面は落ち葉の絨毯だった
山頂にはたくさんの人がいてガヤガヤ騒がしかったが、行き帰りの道にはほとんど人がいなかった
◇
ただ二人でいるだけで幸せな気持ちになる、そこに美しい自然や美味しいご飯があると、それはそれは素晴らしい体験となる
今日も実感したし、二人で、本当にそうだねと話していた
このことは、恐らく奇跡的なことだと思う
二人が出会ったこともそうだし
二人が再会して6年半の月日を乗り越えてきていることも
◇
今、ものすごく苦しい時期である
今、というより再会してからずっと胸が張り裂けそうな苦しみが続いている
二人共が潰れそうになったことが何度もあった
いつまでこの苦しみは続くのかと思う
だけれども、今日のような至福の時間を神様は時々与えてくれる
◇
私たちは、二人共が複雑な事情を抱え、少なくとも私は、人を傷つけ、ものすごい迷惑をかけている
傷つけられた人にとっては許しがたいし、J以外の人間100人中99人が、私は人間としてクズで間違っていると言うだろう
道理が通っていないことは、うまくいかない
二人の幸せなんて一生あるわけがない
アホか
人の不幸の上に幸せは成り立たないんだ
二人の望み?そんなもの持つ資格がない
そう言うだろう
最もな解釈であり、普通の感覚だと思う
めっきり弱っている時、人からそのことを言われると頭に重圧がかかり、顔を上げられなくなる
そのことは冷静に理解している
しかし、周りには馬鹿じゃないか、といわれることは承知で、私はJの手を二度と離せないと思っている
離せないと思っているというより、二度と、絶対に、Jを離したくない
◇
Jと私の間に、特別な何かがあることをわかっていて、それは自分の人生においてものすごく大事なもので、一生かけて守りたいと思うようなものだからである
だから、Jをどうにかして探し出した
探し出す運命だったとさえ思う
私は、独りよがりかもしれないけど、そういう強い感覚を持って生きている
Jは、自分の人生において、私のことをどの程度の意味があることと考えているのだろうか
◇
一般的な常識や道理も理解した上で、揺るがない強い気持ちが私の中に確かにある
多くの人の信頼を失い、馬鹿にされ、友達にさえ軽蔑されている
それでも、Jとの人生を選んでいる
人を不幸にしているのだから、Jとの幸せを諦める、そんなことはできない
本当に申し訳ないけれども、少しのブレもなく私はJとの幸せを追い求めてる
謙虚な気持ちで、Jとの幸せを望み、いつか慎ましくも二人で暮らせることを目指している
そう、謙虚な気持ちで…
◇
今のこの苦しみは、罰を受けているのだと思う
受けてあたりまえの罰
人を傷つけている罰
でも…これだけ苦しんでるのだから、これだけ悲しい思いをしているのだから、何年か後には許してほしい…
苦しみ抜いた後に、Jと毎日一緒にいられる日々が待っていてほしい
何度も書くけれど、謙虚な気持ちで、慎ましく生活するから、私とJを一緒にしてほしい
神さまお願い
自分はひどいって知ってる
そのことは一生心で謝り続けるから
あと何年か、耐え続けるから、その後、Jと一緒にしてください
◇
Jも、いつかは誰かを傷つけることになる
傷つけるのが、私かその人か、それはJが決めること
二人共を一生傷つけないことは、できない
Jだけが誰から見てもいい人であり続けることなんてありえない
それはたぶんわかっているよね
このままの状態を一生続けることはできないのだから、いつかJにも私と同じように修羅場がやってくる
それは一人の力で乗り越えるしかないこと
だけど、もちろん、私のために闘ってくれるのなら、私はJの精神的な支えになれるよ
◇
私はJを真剣に愛し、信じて生きている
そういう人が、今この瞬間も間違いなく存在していることを、片時も忘れないでほしい
友達が言った
RはJを好きな自分に酔ってる
JはRを好きな自分が好きなだけだ
…違う
そうじゃない
私は自分に酔ってなんかいない