髪の毛をバッサリ切った
美容室の床一面に私の髪の毛の山
人一倍髪の量が多くて、結構な長さがあったから、美容師さんも「これはすごい。。」とびっくり
ふと、Jが、「俺が死ぬときはRの髪の毛を口に入れてね」と言ったことを思い出し、Jは口が大きいから、このくらいの量かな…とひとかたまりの大きな毛束を見て思った
チリトリで集められ、ゴミ箱に葬られていく。。何となく、そんな風にJが愛しいと言ってくれる髪の毛があっけなく捨てられるのを見て少し悲しくなった
湯船に浸かりJの名前を声に出して2回呼んだけど、返事がなくて、悲しくなった
私は今この瞬間、Jの意識の中に存在するのだろうか
天井を眺めていたら、少し涙が出て、急にブランコにJと乗りたいと思った
小学生の頃、少し絵心があった私は、たくさん絵を描いていた
母がその頃、絵画教室に通っており、生徒の合作として壁画を描いたことがあった
その原画(アイデア)に私の作品が起用され、街の壁を飾った
それは、青空に浮かぶ真っ白な雲から紐が垂れたブランコを女の子が気持ちよさそうに風を切り漕いでいる絵
その絵を急にはっきりと思い出したのだった
ブランコに乗る女の子は、髪をなびかせないとだめ
今の私は髪が短すぎて、ブランコが似合わない、と思った
J、こんな私でも好き?
Jが私の髪の毛について書いてくれたメールを探した
去年くらいまでJは、少し長いメッセージをたまにくれていた
うれしい時スターを付けて、読み返せるようにしている
最近は忙しいんだなって思う
私にメッセージを書く暇も余裕も多分ない
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2017/10/08 mail from J to R
私は1人部屋にこもり電気ストーブにあたりながらこれを書いている
とても悲しい