Jの好物はコロッケ
それは26年前から変わっていない
何の脈絡もなく、
「コロッケ食べたい」
と一言メッセージがくることがある
そのたびに、コロッケを揚げたそばから、
J〜!おいでー!はい、どうぞ!
って口に入れてあげたいなあと思う…
(やけどちゅうい)
コロッケが一番好きな食べ物だというのに、何ヶ月も食べてないという
一体Jは毎日どんなご飯を食べてるのだろうか
悲しくなってくる
私、早くJのご飯を作りたい
私が奥さんなら、揚げたてのコロッケを毎日でも食べられるのに …
(まいにちはでぶる)
コロッケのお弁当を持って行った
時間が経ってしまうとコロッケって揚げたての50分の1くらいのおいしさになってしまう…
それでも、Jは
めちゃうまやな、何でこんなおいしものが作れるんだろう…
と言いながら、本当においしそうに食べていた
Jはおいしいものを食べて感動すると、目を見開く
Jのそんな姿を、自分が何かをしたことで見られることが、心から嬉しかった
仕事で疲れたJを癒せるのは、PTAの仕事でもなく、奥さんの料理でもない
私とのMTとATと美味しいご飯と素敵なキスなんだって、思えた
もちろんまだ不安だらけだけど、そう思い込みたいと思った
J、もう私を傷つけないでね
私は土曜日のショックから立ち直れてなかったのと、自分の誕生日会えないと思っていたことで、ものすごく落ち込んでいた
けれども、そういう気分でも、Jのためにお弁当を作るぞと思った
なぜならば、お弁当をおいしそうに食べるJを見たかったし、もしその顔が見られたら、頭にずっと渦巻いている土曜日のJの言葉を、少し忘れられるような気がしたんだ
部屋に入ってしばらくするまで、Jは私の誕生日について何も言わなかった
だけど、抱きしめている最中に突然、誕生日の日、会える?と言ったのだった
急に決めたことなのか、なかなか言い出せなかったのかわからないけれど、とにかくギリギリで救われた…って思った
もう少しで危なかった、私
どう危ないかわからないけど、もうだめなんだって完全に絶望的になるところだった…
白い犬の夢みたからかな?
いいことあった
夢占いはインチキじゃないみたい