青春の飲み物

今朝会社に着いて、会社の中の自販機で暖かいミルクティーを買った

午後ティーのミルクティー

毎回飲んだ瞬間に、

20年以上前のJとの冬を思い出す

時代が止まってるみたいに、当時から全く味が変わっていない

昔私はコーヒーが飲めなかった

というのも、コーヒーの独特の酸味が苦手で。。

当時はシアトル系コーヒーが日本に上陸しておらず、喫茶店やレストランで出てくるコーヒーは大体が酸っぱくて…口に残る味がどうしても気になってだめだった

だからいつもいつも私の飲み物はミルクティーだった

Jが「R、何飲みたい?」と聞く

「Rね、ミルクティー」

聞けども聞けども同じ答え

そのうちにJは、私の答えを口真似してからかうようになった

スキー場の雪の上で

あらゆる公園のベンチで

Jと過ごす時間の中でどれだけのミルクティーを飲んだだろう

当時はまだペットボトルなんてなくて、缶だった

缶の飲み物を飲むとき、私はなぜかどうしても上の部分を鼻に押し付ける変な飲み方になってしまい、Jはいつもそれを笑った

ミルクティーを飲みながら、Jと冬の公園のベンチで何度も何度も抱き合ってキスをした

Jの匂いとミルクティーの甘い匂いと冬の匂いが混ざって、それはそれは素敵な匂いになる

紅茶花伝か午後ティーのミルクティー

それが私の青春の飲み物だと思う

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