お散歩がすべての答え

J&Rは昔から散歩が大好きだ

Jと手を繋いでどこまでも歩くのが好き

だから今も昔も私たちは東京の街をたくさん歩いている

ここ何年か特にお気に入りなのは、東京駅周辺

丸の内、皇居外苑、日比谷公園、銀座、駅舎前の広場

大好きな場所

Jと1時間のミニデートをした

Jは、会うなり

コースが2つありまして、一つ目は散歩、二つ目はお茶です

と言ったので

では、お散歩で

と迷わず答えた

私が出てくるいつもの改札口でJは待っていてくれた

そこから、皇居のほうへ

皇居ランナーとたまにすれ違いながら、いつものベンチまで夜景を見ながら歩く

手を繋ぎ、肩と腰を抱き合って、仲良く散歩する

寒さが幾分和らいでいて、絶好のお散歩日和

東京タワーもビルの夜景も、雨上がりの澄んだ空気の中で静かにキラキラ輝いている

皇居外苑のベンチに座る

雨上がりで少しベンチが湿っていたので、Jは黙って先に座り、自分の膝においでと手で合図する

Jのお膝に乗り、ぎゅうぎゅう抱き合い、キスを数えきれないほどする

学生の頃とやっていることが変わらない

お互いの匂いを胸いっぱいに吸い込み、DKする

あの頃と何も変わらない匂い

間違いなく、私の愛し続けているJである

よく、見つけた

私、何億人の中からまた、Jを見つけ出したんだ…

同じ匂い

同じ大きな手

同じ素敵な鎖骨

Jは、何年経っても、私の大好きなJ

そして、Jも昔と変わらずに私を愛してくれている

そのことは、本当に奇跡的に素晴らしいことなんだって、思う

ミニデートの時に3つ、これは縁起がいい!と思うことがあった

一つは、MTしながら日比谷公園を出る時、私の肩に小さなイチョウの葉っぱが乗っかった

そのイチョウは勝手にハッピーアイテムと解釈して手帳に挟んだ

2つめは、霞ヶ関駅に潜る前の横断歩道での信号待ち

そこには、不思議な光景が広がっていた

ビルとビルの隙間がちょうど東京タワーと同じ幅で、そびえ立つオレンジに光る東京タワーに吸い込まれてしまいそうだった

3つめは、乗る地下鉄の線が違うため、私だけが階段を降り、それをJが見送った後のこと

私は階段を降りたところに、Jが乗る線の表示を見つけ、すぐさま電話

Jを再び呼び寄せて、多分2分くらい余計に二人の時間を手に入れた

同じ改札から入り、すぐに別々になってしまったけど、最後にJは私の頭を触って、またね、って言った

頭を触られるのが大好き

だから、とっても得した気分だった

1時間が、こんなに素敵に彩られるなんて

一緒にいる時間を、二人ともが心から愛おしむ

私はそこに人生を見る

「Jと一緒にいたい、どうしても」

そのために…

こんな風に二人で一緒にいられる時間を、毎日のことにするために…

私はがんばるんだって、決意を新たにする

J、私たちの大切なものを、一番に考えてね

短い残された人生の、なるべく多くの毎日を、

「自分の人生を生きているんだ」

と思えるようにしようよ

そのために、何をすればいいのか、二人で一緒に考えようね

手を取り合って、寄り添いあって

これ以上、ひどく苦しむのは、やめようよ

だって、私たち、こんなに素敵な1時間を二人で作り出せるの

そこには、説明できないほどの、大切な意味がある

苦しみより、強いはず

二人のこの1時間のお散歩が、すべての答えだって思う

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする