昨晩は寝るのが怖かった
絶対にあの白くて大きくて細い字の名前が繰り返し襲ってくると分かっていたからだ
だから寝しなに友達と全く関係のないバカ話をしてから寝ようと決めていた
バカ話は案の定盛り上がり、そのままの状態で眠りにつくことができた
日曜日、昼頃布団からやっと這い出し、友達の誕生日プレゼントを買いに行き、ケーキを食べ、自分の買い物も少しだけして大分回復した気がしていた
けれども今朝起きたら、どんよりと気分が重く食欲がなかった
食欲がないというか、別のことで脳が疲弊していて、食欲について忘れてるみたいだった
そう簡単に回復しない
30分二度寝しようとタイマーをかけたけど、眠れずに目をつぶっていただけだった
北の部屋で肩先が冷えて、身体の下までぞぞぞと寒気が何度も走った
おまけに腹痛がひどかった
お腹を手でさすりながら、今日着ていく服を考えようとしたけど、頭の中をフラッシュバックするのは、おとといカフェで見たJのスマホの画面ばかりだった
これでも真面目に会社に行く私はすごいなと思う
胸が痛い
なんて苦しいんだ
大きなショックだった
Jが看病で1ヶ月会社を休んだ時の次ぐらいの衝撃だった
これを書いている今、電車の中でまた過呼吸になりそうだ
誰か私を支えてくれ
とにかく思い出すのをやめよう
無理だ、今はとても無理
この状態で一週間のスタートとは…
どうやってこの困難を乗り越えようか
一人で闘うしかない
誰も味方じゃない
Jでさえも、目の前の私より、その電話を選んだんだ
私を傷つけても、その電話の相手に寂しい思いをさせないようにした
私がどれだけ傷ついたか、たぶん理解できないだろう
私のLINEのバッチと並べられては困る
スタンプ欲しさに友達登録した会社の広告や母親や友達しかないというのに
大体、私は一人なの
J、話をしたんだよ、私と一緒にいる時に…
事態の大きさをよく考えてみて
私、その場で帰ってもおかしくないことだよ
あまりの衝撃で固まって一歩も動けなかったけど
誰も私のことを支えてくれない
私を一番に考えてくれる人なんていない
だから、自分で自分を一番に守るしかないのかもしれない、と思った
土曜日、ベッドの上で、何も言葉を発しないJが横にいながら、存在しない誰かの助けを求めた
だけど、本気で自分を投げ打ってまで私を助けてくれる人なんて、どこにもいないんだって確信した
人間は結局一人なんだと
書くことはいいことだ
それを読み返すことで、まるで何処かの誰かの身に起きたことのように一瞬思えるからだ
この書く場所がなかったら私はとっくに潰れているだろう