誰かナイフを抜いてくれ

今朝も目を瞑ると土曜日がフラッシュバック

まるで背中にナイフが刺さったまま、自分でも抜けないし、誰も抜いてくれないで、痛みとともに行き所なくうろうろとしているみたい

私は一体どうしたらいいんだろう

なるべく無の状態で出勤の準備をする

いつもはリップはメイクの最後だが、今日は素敵なフューシャピンクの力を借りるべく、ファンデの次に塗ってみた

特別に何をしていたわけでもないのだが、知らぬ間に動作がのろまになりギリギリ始業時刻に間に合う電車に乗り遅れそうになった

さあ、私の予定はなんだったかしら…  

昨日はまた会社帰りに歯医者さんだった

歯医者さんのモニターにはいつも「電車の旅」が映し出される

江ノ島や藤沢あたりの海辺だったり、Jの住んでる場所の近くだったり、北陸の田園が広がるのどかな場所だったりする

それを見ながら、こういう場所をのんびり旅したいなと思うのと同時に、こういう場所でたくさんの人々が毎日普通に暮らしてもいるんだなと思う

電車の走る線路の脇には普通の家がある

Jもこういう田舎街で穏やかに暮らしてるんだ

海も山も温泉も近い、そんな場所

私が決して踏み入れられないその場所

Jがあのペイネさんの絵のように、家ごと家族を抱きしめている

それがいつまで続くのか知りたい

背中のナイフが抜けない

私はどうしたらいいんだろう

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする