結婚指輪

4月から通い始めた新しい会社は、年齢層が高く、高いから当たり前に皆家庭を持っている。

自席の横の作業台で二人の男性社員が打ち合わせをしていて、ちらっと目をやった時にちょうど二人の手元に目がいった。

二人の薬指にはしっかり指輪がはめられており、キラキラしていて…僕にはね、大切な奥さんがいるんだって主張していた。

何かにつけて、うちのかみさん〜なんだよなー、とか、うちの奥さん〜だから、それは家内のほうの〜でね、とか、皆楽しげに話す。私の上司は毎日愛妻弁当。

Jも、指輪はしていないかもしれないけど、家内がちょっと具合が悪いので、とか、いつも奥さん連れて行くんですよ、とか、言ってるんだろうと思うと、一気に気が滅入ってしまった。

それと同時に奥さんの名前が頭の中をぐるぐるとこだまして、悲しいことばかりが思い出され、思わず涙が湧いてきた。

単純なファイリング作業をしていたからかもしれない。

最近はうまく苦しみから回避できていたので、久しぶりにきた。。という感じだった。

気を取り直してがんばろう。

午後も仕事頑張る。

頑張るしかない。

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