懐かしいお散歩から

突然、Jの大学の校内と庭をゆっくり二人でお散歩した時のことを思い出した。

なんと幸せな季節。あの時の空気を今でもはっきり覚えている。

私たちはこんなにも年取ってしまった。

そして、いろんなぐちゃぐちゃが積もりに積もって心病んでしまった。

1番のお似合いのカップルのはずなのに、未だに一緒になれないでいる。

Jが弱っている時、私に向かって、一番に愛してる人とは一緒になれないんだ、と言っていたことを思い出す。

そんなこと誰が決めつけたのか。

あの頃の二人の幸せを返してほしい。

J、どうして。

そんなことを言うなんて、いつまでも青春時代にすがってるだけの恥ずかしい人?

放っておいてほしい。

ただただお互いに強烈に惹かれあっていたあの頃。自然の流れなら二人はあのまま結ばれていたんだ。

結ばれていたなら、今頃どうしてただろう。私はJに毎日ご飯を作り幸せだったのだろうか。それとも結婚してから、あの日のような試練が待ち受けていたのだろうか。

そんなことをいくら考えても、時は戻らないのだ。

知ってるもの。そんなこと。

必死に生きてきたけど、これ以上何もどうにもならない気がして落ち込む。

私がJに声をかけ、私がJに手紙を書き、私がJにメールした。

私が受け身に転ずれば、何も起こらないし、事は動かないのかもしれない。

何が正解なのか。

私は何をすればいいのか。

何もわからずに半年が過ぎていく。

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