苦労人や格差の話

私のような派遣社員と違って、社員は有休消化しなければならないので、月に最低2日は休まなければならないことになっている。特に管理部門は無理矢理にでも休みを取らないとお叱りを受ける。

私の隣で働く経理の人も例外なく休みを取るので、今日は1人経理の日である。

特に難しい問題は保留にしておけるとしても、1人の時は何となく緊張する。

緊張のおかげで仕事はいつもより進む傾向にあるのだが、やはり朝から心細い感じがする。

隣の経理の人は、変わった経歴の持ち主であり、相当の苦労人である。

北陸出身で東京の会計専門学校を卒業後、数年経理の仕事に就くも、実家が営んでいたお店を手伝うこととなる。簿記1級保持者である。しかし、数年後に閉店。その後奥さんの実家が営むスーパーで働くも倒産。倒産時は資金借入先とのトラブルがあり裁判沙汰になって大変だったらしい。勤務中に万引き犯にカッターで斬り付けられたりもしている。

その後アルバイトや派遣で食いつなぐ。派遣会社何社目かで正社員になれるも、その会社もたたむことになり、残務処理を2ヶ月間たった1人で朝から晩までやったらしい。

今の会社は母体会社からの出向で3年目。キャリアがないために、私並みの給与である。私が仕訳しているので、毎月金額がわかる。キャリアがなくとも知識があり、一人で決算も資金繰りもきちんとこなす。この人がいなければ、間違いなく会社はやばいことになる。私の給料はともかく、これだけ責任ある仕事で手取り20万切るなんて、日本の格差社会を痛感せずにはいられない。酷い。

それでもお子さんは26歳で、大学まで進学させ、今は社会人として立派に働いている。

こういう人がいると思うと、私なんてまだまだ甘いなと思う。かと言って、なかなか勉強もしないし、努力が足りないと思い知らされる。

というわけで、相変わらず自分のバカさ加減を思い知らされる日々である。部長とその人の会話なんてまるで宇宙語である。いつかわかる日が来るんだろうか。。ああ。。何でしょうか。基本財産収入なんとか。。とか。

地味にコツコツと自分の仕事頑張ります。

そうそう、派遣会社に正社員として所属する私は残業なしだと手取り18万円台。これまた私が仕訳してるから分かっちゃうのだけど、派遣先が派遣会社に支払うのはなんとその約2倍である。

酷い。

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